さよなら、そしてこんにちは 荻原浩

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ユーモア小説を集めた、短編集。


「さよなら、そしてこんにちは」
葬儀社で働く主人公の男性。来る日も来る日もライバル会社と仕事の取り合いをしている。
決して笑ってはいけない職業。しかし、これから産まれてくる子供のことを考え、
つい口元が緩んでしまう。

「ビューティフルライフ」
突然、田舎で農業を始めると父が言い始め、家族は田舎へ引っ越してきた。
期待する優雅な田舎暮らしとはかけ離れた生活がそこでは待っていた。

「スーパーマンの憂鬱」
スーパーで働く主人公。テレビで特集される食材によって、仕入れを変えなければいけないため、
毎日、テレビに釘付けになっていた。
なんとかして、その情報を先に得られないものか。その思いが離れなかった。

「美獣戦隊ナイトレンジャー」
主人公の母親は、戦隊ものに出てくる俳優に心を奪われていた。
しかし、それを周りに言うわけにもいかず、子供をダシにして、なんとか毎回
テレビに釘付けになっていた。

「寿し辰のいちばん長い日」
頑固職人と思われている寿司職人の主人公。
本当はテレビや雑誌で取り上げて、客を増やしたいがなかなか取材の依頼が来ない。
そんな時、おかしな客がやってくる。

「スローライフ」
スローフードを早くから学んでいた主人公は、スローライフの流行に従って
引っ張りだこの状態になっていた。
しかし、マスコミに振り回されて、疲れる日々を過ごす。

「長福寺のメリークリスマス」
住職である主人公は、家族からクリスマスを祝いたいと言われても断ってきた。
しかし、ある時檀家のクリスマスを見て、自らもやってみたいと思い始める。
周りにバレないように、ツリーや飾りを買い求めていくが・・・


腹を抱えて笑うような作品じゃありませんが、ニヤリとしてしまう話ばかりです。
とりたてて大きな展開があるわけじゃないんですが、すべてオチがあるので、
読後感はスッキリしています。

この作品を読んで気に入ったら、他の長めの荻原作品を読んでみてはいかがでしょうか。


個人的5つ星:☆☆☆☆


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