この作品の中古本をチェックする(BOOKOFF)
サラリーマン小説。
「君たちに明日はない」の続編です。
主人公が働いているのは、「リストラ会社」。
企業の依頼を受け、その企業の社員を面接し、一定以上の人間に依願退職を勧めるのが
彼の仕事だった。
怒る人、泣く人、すがりつく人、色んなリストラ候補者がいる中で、彼は自らのポリシーを持って
仕事を行なっていたが、そこには色んな人間ドラマがあった。
そんなオムニバス形式の物語。
「1.二億円の女」
デパートの外商部門からリストラの依頼を受けた主人公は、
そこでもっとも売上を上げている女性の面接に当たる。
「2.女難の相」
今回のターゲットは生命保険会社。そこで自ら出世コースから外れた中年のおじさんに
主人公は興味を惹かれる。
「3.借金取りの王子」
消費者金融の店長がターゲット。若き店長は部下に慕われていた。
しかし、彼はもっと他の業種でも活躍できるのに、決して辞めようとはしなかった。
「4.山里の娘」
とある、老舗旅館がターゲットになった。しかし、今回は退職に追い込む必要は無いと言う。
しかし、そんな中1人のよくできる仲居が退職を意識するようになった。
「5.人にやさしく」
主人公の会社で、彼の提案で新たに人材派遣サービスを行なうことになった。
そこで、自分の恋人から人材派遣の依頼を受けた主人公は、その会社にピッタリの人材を探す。
前作を読まれた方はわかると思いますが、毎回、リストラの対象となる業種は変わります。
そして、非常にリサーチがしっかりしていて、それぞれの裏側が楽しめます。
多くの人が働いていますが、自分がなんのために働くのか、
自分は社会に貢献しているのか、そんなメッセージが伝わってくる一冊です。
前作を読んだ読者の期待を裏切ることはありません。
個人的5つ星:☆☆☆☆