不運な女神 唯川恵

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不幸な女性を主人公にした連作短編集。
ちょっといい話と、どこか切ない話がいっぱいです。

「道連れの犬」
駆け落ちして、男と同棲した主人公。
自分も、相手も結婚していたのに、すべてを捨ててきた。
が、相手の男はまた違う女の元へと行ってしまう。

「不運な女神」
40過ぎの未亡人。亡き夫の母親と連れ子と、血のつながりはない2人と同居していた。
ある時、そんな彼女が結婚を申し込まれた。
この2人をどうするか、主人公は悩み始める・・・。

「凪の情景」
夫の弟が亡くなった。元々体が弱かったが、自殺と言う形で人生の幕を閉じた。
人間として、どこか気になっていた主人公は、彼の思い出を振り返る。

「枇杷(びわ)」
不倫から、結婚までこぎつけた主人公。
が、夫はまた新しい女の元へと行ってしまう。
そんなある日、夫の実家から今年も枇杷が送られてきたが、
それは実は実家からではなかった。

「ドール・ハウス」
母親、長女である主人公、そして妹と、全員がバツイチだった。
ある日、かつて教員をしていた母親は痴呆になり、いつしか昔の職場だった小学校に
行くようになってしまった。

「桜舞」
バツイチで、一人暮らしをしている主人公。
買ったばかりのマンションの隣りに、高層マンションが建つことになった。
そこから、彼女に不幸が次々と降りかかる。

「帰省」
これまで、付き合っていた男の都合で人生の選択をしてきた主人公。
今もまた、不倫相手が勤めているスーパーで働いていた。
ある日、母親の体調が悪くなり、田舎に帰省することになった。

「彼方より遠く」
結婚していたが、男と駆け落ちして同棲生活を送っている主人公。
近くのスナックで働いていたが、そこは彼女にとってとても居心地がいい場所だった。


ちょっといい話と、どうしようもないくらい絶望的な話が混じっています。
また、主人公は少しずつリンクしているんですが、とりたてて話に関係はしてきません。

気軽に読めて、わかりやすい話は、まさに唯川恵といったところです。


個人的5つ星:☆☆☆☆


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