この作品の中古本をチェックする(BOOKOFF)
「死と生」をテーマにした、オムニバスストーリー。
余命を宣告された者、家族がまもなく死んでしまう者、残された家族・・・。
様々な状況の人たちがそれぞれ主人公になっています。
「ひこうき雲」
子供2人を抱えた父親。
とある駅を通過する際、かつてそこに住んでいた時の記憶が蘇ってくる。
それは、小学校の時、勝気な女の子が突然入院してしまい、お見舞いに行ったときの記憶だった。
「朝日のあたる家」
ダンナさんを亡くし、娘と2人で住んでいた元・教師の女性。
偶然出会った元教え子から、意外な事実を知る。
「潮騒」
余命を宣告された男は、いつしか小学校の時に遊んでいた浜辺にやってきた。
そこで会ったのは、かつてのガキ大将。
2人は共通の友人を、この浜辺で亡くしていた。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」
母子家庭。高校生の息子は思春期らしく母親をうっとおしがっていた。
ある日、母親が健康診断で再検査を受けることになったという。
焦る息子に対して、母は冷静で、ストリートミュージシャンに夢中になっていると言う。
「その日のまえに」
余命を宣告された妻と一緒に、2人で思い出の地を渡り歩く旅に出た。
しかし、その街は昔とはだいぶ変わっていた。
「その日」
余命を宣告された妻は、想像以上に状況が悪化し、ついに”その日”を迎えることとなる。
「その日のあとで」
妻が死んで2ヶ月。徐々に日常を取り戻していく夫がいた。
が、その時妻からの手紙を受け取ることになる。
ただ、「死」を通じて感動を扱っているならなんとも思わなかったんですが、
感動させたいと言うよりも、いざ自分が死に直面したら、いざ自分の大切な人が死ぬことになったら
そんなことを考えさせてくれる一冊でした。
また、オムニバスですが、ちょっとずつリンクしているところもあって、
物語としてなるほどと思うところもあり、満足な読後感を得られます。
「また、死んじゃう話かあ」と思っている人も、
読んで損は無いと思います。
個人的5つ星:☆☆☆☆