雷の季節の終わりに 恒川光太郎

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デビュー作である前作「夜市」が、いきなり直木賞候補となった
注目の新進作家、恒川光太郎さんの2作目の単行本。
長編になっても、相変わらずおとぎ話のような不思議な世界を作ってくれています。
ファンタジーホラー小説になるんでしょうか。


地図には書いていない町「穏(おん)」。
この町には冬と春の間に「雷季」という、雷の季節があった。
雷が鳴り続くこの季節には、人が連れ去られることがある。
主人公の少年は、かつてこの雷の季節に姉を連れ去られていた。
ある時、少年は外へと続く場所があることを発見する・・・。


恒川光太郎さんしか作ることのできない世界が、今回も広がっています。
完全に、オリジナルの世界でありながら、ややこしかったり、説明っぽいところが
あまりないのは、やはり新人離れした読みやすい文体のおかげなんでしょうか。

さらに、ただ不思議な世界を描いているだけではなく、最後には明確なドンデン返しもあり、
すっきりした読後感があります。

そんな、今まで読んだことのないインパクトはあるんですが、
なんか、腑に落ちないところもあることにはあります。

きっと、もっとこれからすごい作品を読ませてくれるんじゃないかと、
思わせてくれる作品でした。


個人的5つ星:☆☆☆☆


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