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2004年、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞作品。
クライム(犯罪)小説。
1961年、日本からブラジルへ開拓移民の船が出発した。
当時の外務省によって募集されたこの移民たちは、すでに開墾された土地がもらえると聞き、
夢を膨らませて乗っていた。
が、アマゾンの奥地に着いたとき、その夢は打ち砕かれた。
農業に向かない土地、病気が横行し、人々はみな地獄のような生活を強いられながらも、
日本に戻るお金も無ければ、政府もまた取り合わなかった。
そして、外務省に恨みを抱きながら、移民たちは亡くなっていった。
それから時は流れて21世紀。
その村で生まれた子供2人と、移民の1人が日本で集まった。
それは、日本という国に対する復讐だった。
とにかく、すごいの一言。
そのボリューム、その詳細な時代背景
(といっても、知識が無いのでどこまでが史実かはわかりませんが)
スピード感、キャラクターと、すべてが完成されていました。
正直、個人的には歴史ものにあまり興味が沸きませんが、決してわかりにくいところもなく、
すんなりと頭の中に情景が浮かび、グイグイと物語に惹きこまれていきます。
前半は、ブラジルへ渡った1人の移民の男性がいかにしてこの地獄を生活してきたか。
後半は、彼の子供と仲間による、日本への復讐ゲーム。
この間以外に読む手を止める場所がありません。
強いて言えば、銃や車などのメカに対する説明のところが少しまどろっこしいですが、
そこは斜め読みしても問題ないと思います。
その厚さに、僕のようなな~んとなく本を読むタイプの人はちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、
中だるみすることもなく読み進められると思います。
個人的5つ星:☆☆☆☆☆
■取材紀行本・・・「ラティーノ・ラティーノ!」
このワイルド・ソウルのために、ブラジルやコロンビアといった国の危険地帯にまで
足を運んだ取材日記。