キスよりもせつなく 唯川恵

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恋愛小説。


27歳のOLの主人公は、つい最近恋人に振られたばかりだった。
社内恋愛で秘密の交際だったため、誰にも言っていなかったのだが・・・
実はその恋人は自分の女友達と付き合っていた。
ショックを受ける中、偶然に出会ったカメラマン助手の男に惹かれ始めるが、
様々な事件が起き、順調に進むことはなかった。


それぞれ対照的な女性のキャラが3人登場します。
普通に生きている主人公。
美人であることを自覚し、それを武器に生きている友達。
お嬢様で、悪意なく人を振り回してしまう友達。

デフォルメはしてあるものの、そんな彼女たちの姿に、
「いるいる」と共感できることと思います。

そんなキャラクターたちが様々な事件を起こし、
飽きることなく最後まで読むことができました。
その展開も、予想つかなかったので、気持ちのいい読後感でした。


個人的5つ星:☆☆☆☆


彼の隣りの席 唯川恵

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恋愛小説。


25歳のOLが主人公。同窓会に行ったとき、かつて恋心を持っていた男性と再会した。
彼は、自由奔放で自信過剰。でも、脆いところを併せ持つ彼に再び彼女は惹かれていった。
一方で、彼とは正反対の誠実で相手のことをまず考えるタイプの男性が現れ、
彼の優しさに安心する自分がいた。


まるで、ベタな少女マンガのような展開。
魅力的だけど、ワガママな男に振り回され、逆のタイプの男が気になる・・・。
他にも、あまりにもわかりやすい事件が数多く起きます。

簡単に読める本ではあるんですが、ちょっと軽すぎるかも。
唯川さんの初期の作品なので、時代もあるとは思いますが。


個人的5つ星:☆☆


愛には少し足りない(サロメの眠るベッド から改題) 唯川恵

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恋愛小説というよりも、ホラー小説といった方がいいかもしれません。


27歳のOLである主人公は、2歳年上の恋人と結婚を控えていた。
そんな彼女の前に、かつて隣に住んでいた女性が現れた。
ダンサーである彼女は、自分の欲求のままに生き、不特定の男性と体の関係を持っている。
そんな彼女の生き方に嫌悪感を覚えながらも、どこかで憧れる主人公。
そして、ある日ある事件がきっかけで、彼女は自分の欲求に気づいてしまう。


人によってはこの本を読んだ時に嫌悪感を抱くかもしれません。
「性」に関するタブーを超えてしまう人々が何人も登場し、
それに対してなんか気持ち悪い気分になってしまう人もいるでしょう。

終わり方も明確なエンディングがあるわけではなく、どこか謎めいた感じがするので、
すっきりしないかも。

決して共感は出来ないと思いますが、
ドロドロの昼メロが好きな人は楽しく読めると思います。


個人的5つ星:☆☆☆


ワイルド・ソウル 垣根涼介

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2004年、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞作品。
クライム(犯罪)小説。


1961年、日本からブラジルへ開拓移民の船が出発した。
当時の外務省によって募集されたこの移民たちは、すでに開墾された土地がもらえると聞き、
夢を膨らませて乗っていた。
が、アマゾンの奥地に着いたとき、その夢は打ち砕かれた。
農業に向かない土地、病気が横行し、人々はみな地獄のような生活を強いられながらも、
日本に戻るお金も無ければ、政府もまた取り合わなかった。
そして、外務省に恨みを抱きながら、移民たちは亡くなっていった。

それから時は流れて21世紀。
その村で生まれた子供2人と、移民の1人が日本で集まった。
それは、日本という国に対する復讐だった。


とにかく、すごいの一言。
そのボリューム、その詳細な時代背景
(といっても、知識が無いのでどこまでが史実かはわかりませんが)
スピード感、キャラクターと、すべてが完成されていました。

正直、個人的には歴史ものにあまり興味が沸きませんが、決してわかりにくいところもなく、
すんなりと頭の中に情景が浮かび、グイグイと物語に惹きこまれていきます。

前半は、ブラジルへ渡った1人の移民の男性がいかにしてこの地獄を生活してきたか。
後半は、彼の子供と仲間による、日本への復讐ゲーム。
この間以外に読む手を止める場所がありません。

強いて言えば、銃や車などのメカに対する説明のところが少しまどろっこしいですが、
そこは斜め読みしても問題ないと思います。

その厚さに、僕のようなな~んとなく本を読むタイプの人はちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、
中だるみすることもなく読み進められると思います。


個人的5つ星:☆☆☆☆☆


■取材紀行本・・・「ラティーノ・ラティーノ!」
          このワイルド・ソウルのために、ブラジルやコロンビアといった国の危険地帯にまで
          足を運んだ取材日記。

あなたが欲しい 唯川恵

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ドロドロ恋愛小説。


25歳の主人公の女性は、一流企業に勤め、申し分ない恋人と付き合っていた。
そんな彼女には、親友といえる女友達がいた。
その彼女のためにと、恋人の男友達を紹介するが、自分がその男に惹かれてしまう。
親友、恋人を裏切れない。でも、気持ちが抑えられない。
自分の心と戦う日々が続いた。


唯川さんの小説は、キャラクターたちがいい人、悪い人に偏ることが多いんですが、
これは、「ズルイ人」に偏った小説。

特に、恋愛に関して計算していくという、ある意味誰にでもある姿がデフォルメしてあります。

物語の展開は、非常にテレビドラマ的。
読みやすく、わかりやすく、昼メロを見ているようなおもしろさがあります。
良くも悪くも、あっという間に読めて、ですが別になにか残るものもない一冊です。


個人的5つ星:☆☆☆