この作品の中古本をチェックする(BOOKOFF)
金沢を舞台にした、ショートストーリーが10本入っています。
30代半ばまで唯川さんが金沢で暮らしていたからなんだとか。
物語は、すべて女性が主人公。
ホラーあり、ちょっといい話あり、ファンタジーありとバリエーションが豊かです。
「いやな女」
金沢でフレグランス店を営む女性。ある日、彼女は高校の同級生の女性に出会う。
その同級生のことを、昔から「いやな女」と思っていた。
「雪おんな」
雪の降る日にバーで出会った男。
34歳の主人公は、その男と一夜を共にし、毎年その日だけバーで出会う約束をした。
「過去が届く午後」
7年ぶりに出会った元同僚の女性。
彼女は、「借りたまま忘れていた」と色んなものを贈って来るようになった。
「聖女になる日」
子供を失い、もうすぐ離婚をしようとしている女性。
彼女は、「一緒に心中してくれる」という噂のある男性と出会った。
「魔女」
母が病に倒れ、自分の妊娠して困っていたところに、叔母(父の妹)が
母の介護を手伝ってくれることになった。が、それから色んな不幸が起きるようになった。
「川面を滑る風」
息子を連れ、久しぶりに金沢に帰省した女性。彼女の父は和菓子職人だった。
地元で、父の弟子であり中学の同級生だった男性と再び再会した。
「愛される女」
美しく、それを武器に様々な男と付き合っていた母親が年を取り、入院した。
それを介護する娘は、そんな母と対照的に、美しいわけでもなく、
化粧やおしゃれにも気をつかうことがなかった。
「玻瑠の雨降る」
ガラス工芸作家を目指す主人公は、自分の工房欲しさに、愛人契約を結んだ。
ところが、徐々にその男が自分に飽きてきたと感じるようになる。
「天女」
かつてソープランドで働いていた女は、その客と結婚して幸せな毎日を送っていた。
そこに、かつて自分のヒモをしていた男と再会する。
「夏の少女」
病気となり、残り少ない人生を地元の金沢で過ごしたいと考えた女性。
彼女は、そこで不思議な少女と出会った。
個人的に、唯川さんのホラーものは好きじゃないんですが、
そういうホラーもの(「過去が届く午後」など)意外は楽しく読めました。
オチがちゃんとあるので、読後感がスッキリします。
個人的5つ星:☆☆☆