朝日のようにさわやかに 恩田陸

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恩田陸さん、5年ぶりの短編集。
14本の作品が収録されていますが、
ホラーあり、童話的な話あり、3ページくらいのショートショートありと、
様々ですが、わかりやすいものから、意味がわからないものまで、またバラバラです。


「水晶の夜、翡翠の朝」
「麦の海に沈む果実」「黄昏の百合の骨」の水野理瀬シリーズの番外編。
ですが、別にこの作品から読んでも支障はありません。
推理ミステリー作品。

「ご案内」
3ページ足らずのショートショート。
口語体で書かれていて、意味ははっきりわからないけど、不思議な読後感。

「あなたと夜と音楽と」
ラジオ番組のDJ2人の会話による、推理ミステリー。
アガサクリスティーのABC殺人事件のオマージュ作品なんだとか。

「冷凍みかん」
星新一のショートショートのようなSFチックなお話。
「GOD」をテーマにしたアンソロジー(作品集)に掲載されたもの。

「赤い鞠」
主人公の女性が子供のときにあった不思議な体験を思い出す。

「深夜の食欲」
「グランドホテル」をテーマにしたアンソロジー(作品集)に掲載されたもの。
ホラー作品。

「いいわけ」
口語調の作品。
モデルがいるらしいが、わかりませんでした。

「一千一秒殺人事件」
不条理ものを狙ってみたそうですが、確かに意味不明。

「おはなしのつづき」
児童文学として書かれた作品。
子供に白雪姫の話をするお父さんの設定で書かれている。
でも、大人じゃないと、意味がわからなさそう。

「邂逅について」
かい‐こう【邂逅】
[名]思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。
お話は、まったく意味がわかりませんでした。

「寂しいお城」
童話のようなお話。
寂しいお城には、寂しい子供が連れて行かれてしまう。

「楽園を追われて」
恩田さん自身も言うように「普通のお話」
高校の同級生のお葬式で集まった旧友たちが、
故人が残した小説を読んでいく。

「卒業」
スプラッタ・ホラー。
20枚以内でという制限つきで書かれたものなので、クラマックスシーンだけを
抜き出した感じ。

「朝日のようにさわやかに」
まるでエッセイのようなお話。
どこがフィクションでどこがノンフィクションなのかは不明。


本当にバラバラな作品たちですが、半分以上は意味不明だったりオチがなかったりします。
恩田陸さんのファンなら、楽しく読めるものもあるでしょうが、
他の作品を読んだことが無い人には勧められません。


個人的5つ星:☆☆☆


吉川英治文学新人賞


昭和初期に活躍した作家、吉川英治の偉業を記念して、1980年に創立された賞。
講談社後援。

5、6人の程度の作家で構成される選考委員が、選んでいる。
大衆的な作品が選ばれることが多く、恋愛、サスペンス、青春ものなど、ジャンルも多岐に渡る。

なお、「吉川英治文学賞」も別にあり、こちらは大御所系の作家が受賞するもの。

個人的には・・・
「文学賞」の作品はピンと来ませんが、「文学新人賞」の作品はおもしろいものが揃っていると思います。

吉川英治文学賞公式サイト(講談社)


歴代受賞作品(2001年~)   ※クリックすると、レビューページへ(星は個人的5つ星)

■第28回(2007年)
受賞作佐藤多佳子一瞬の風になれ
 
 
■第27回(2006年)
受賞作今野敏隠蔽捜査
 
 
■第26回(2005年)
受賞作恩田陸夜のピクニック☆☆☆☆ 瀬尾まいこ幸福な食卓☆☆☆
 
 
■第25回(2004年)
受賞作伊坂幸太郎アヒルと鴨の
コインロッカー
☆☆☆☆ 垣根涼介ワイルド・ソウル☆☆☆☆☆
 
 
■第24回(2003年)
受賞作福井晴敏終戦のローレライ 諸田玲子其の一日
 
 
■第23回(2002年)
受賞作大崎善生パイロットフィッシュ☆☆☆☆
 
 
■第22回(2001年)
受賞作野沢尚深紅☆☆☆☆
 
 


直木賞


正式名称:直木三十五賞。

文藝春秋社の菊池寛が友人の直木三十五を記念して1935年に芥川賞とともに創設。
選考委員によって、年に2回選ばれる。(1月&7月発表)

大衆文学に対して与えられる文学賞なので、芥川賞作品よりも読みやすいものが多い。
が、推理小説、SFものは受賞しにくいという傾向があると言われている。

個人的には・・・ たま~にハズレもありますが、読んで損は無い作品が多いと思っています。

直木賞公式サイト(文芸春秋社)


歴代受賞作品(2001年~)   ※クリックすると、レビューページへ(星は個人的5つ星)

■第137回(2007年上半期)吉原手引草
受賞作松井今朝子吉原手引草
 
候補作品北村薫玻璃の天
桜庭一樹赤朽葉家の伝説
畠中恵まんまこと
万城目学鹿男あをによし
三田完俳風三麗花
森見登美彦夜は短し歩けよ乙女
 
 
■第136回(2006年下半期)
受賞作なし
 
候補作品池井戸潤空飛ぶタイヤ
荻原浩四度目の氷河期☆☆☆☆
北村薫ひとがた流し
佐藤多佳子一瞬の風になれ
白石一文どれくらいの愛情
三崎亜記失われた町
 
 
■第135回(2006年上半期)
受賞作三浦しをんまほろ駅前
多田便利軒
森絵都風に舞いあがる
ビニールシート
 
候補作品伊坂幸太郎砂漠
宇月原晴明安徳天皇漂海記
古処誠二遮断
貫井徳郎愚行録
 
 
■第134回(2005年下半期)容疑者Xの献身
受賞作東野圭吾容疑者Xの献身☆☆☆☆☆
 
候補作品伊坂幸太郎死神の精度☆☆☆☆☆
荻原浩あの日にドライブ☆☆☆
恩田陸蒲公英草紙
恒川光太郎夜市☆☆☆☆
姫野カオルコハルカ・エイティ
 
 
■第133回(2005年上半期)
受賞作朱川湊人花まんま
 
候補作品絲山秋子逃亡くそたわけ
恩田陸ユージニア☆☆☆☆
古川日出男ベルカ、
吠えないのか?
☆☆
三浦しをんむかしのはなし
三崎亜記となり町戦争☆☆☆
森絵都いつか
パラソルの下で
 
 
■第132回(2004年下半期)
受賞作角田光代対岸の彼女☆☆☆☆☆
 
候補作品伊坂幸太郎グラスホッパー☆☆☆
岩井三四二十楽の夢
古処誠二七月七日
福井晴敏6ステイン
本多孝好真夜中の五分前
山本兼一火天の城
 
 
■第131回(2004年上半期)
受賞作奥田英朗空中ブランコ☆☆☆☆☆ 熊谷達也邂逅の森
 
候補作品伊坂幸太郎チルドレン☆☆☆☆☆
北村薫語り女たち
田口ランディ富士山
東野圭吾幻夜
 
 
■第130回(2003年下半期)
受賞作江國香織号泣する準備は
できていた
京極夏彦後巷説百物語
 
候補作品朱川湊人都市伝説セピア
北村薫語り女たち
馳星周生誕祭
姫野カオルコツ、イ、ラ、ク
 
 
■第129回(2003年上半期)
受賞作石田衣良4TEEN☆☆☆☆ 村山由佳星々の舟
 
候補作品伊坂幸太郎重力ピエロ☆☆☆
宇江佐真理宇江佐真理
真保裕一繋がれた明日
東野圭吾手紙☆☆☆☆☆
 
 
■第128回(2002年下半期)
受賞作なし
 
候補作品石田衣良骨音☆☆☆☆
奥田英朗マドンナ☆☆☆☆
角田光代空中庭園
京極夏彦覘き小平次
松井今朝子似せ者
横山秀夫半落ち
 
 
■第127回(2002年上半期)
受賞作乙川優三郎生きる
 
候補作品宇江佐真理斬られ権佐
江國香織泳ぐのに、安全でも
適切でもありません
☆☆
奥田英朗イン・ザ・プール☆☆☆☆☆
中山可穂花伽藍
松井今朝子非道、行ずべからず
 
 
■第126回(2001年下半期)
受賞作山本一力あかね空 唯川恵肩ごしの恋人☆☆☆☆
 
候補作品石田衣良娼年☆☆☆☆
乙川優三郎かずら野
黒川博行国境
諸田玲子あくじゃれ瓢六
 
 
■第125回(2001年上半期)
受賞作藤田宜永愛の領分
 
候補作品奥田英朗邪魔☆☆☆☆
真保裕一黄金の島
田口ランディモザイク
東野圭吾片想い
山之口洋われはフランソワ
 
 


山本周五郎賞


20世紀前半に活躍した作家、山本周五郎にちなみ、1988年に創立された賞。
新潮社後援。

5人の作家で構成される選考委員が、その前の年1年間に発表された小説の中から、
物語性に優れた作品を選び、翌年5月に発表する。

山本周五郎本人は、直木賞を辞退した作家だけあって、
ほかの文学賞では取り上げられない、ある意味”大衆寄り”の作品も選ばれる。

個人的には・・・
物語性に重きが置かれているだけあって、素直に「おもしろい」と言える作品が多いと思います。

山本周五郎賞公式サイト(新潮社)


歴代受賞作品(2001年~)   ※クリックすると、レビューページへ(星は個人的5つ星)

■第20回(2007年)
受賞作森見登美彦夜は短し歩けよ乙女 恩田陸中庭の出来事
 
候補作品恒川光太郎雷の季節の終わりに☆☆☆☆
伊坂幸太郎フィッシュストーリー
楡周平陪審法廷☆☆☆☆
 
 
■第19回(2006年)
受賞作宇月原晴明安徳天皇漂海記
 
候補作品橘玲永遠の旅行者
阿川佐和子スープ・オペラ
福井晴敏Op.ローズダスト
伊坂幸太郎終末のフール
 
 
■第18回(2005年)
受賞作荻原浩明日の記憶☆☆☆☆ 垣根涼介君たちに明日はない☆☆☆☆
 
候補作品伊坂幸太郎チルドレン☆☆☆☆☆
三浦しをん私が語りはじめた彼は
島本理生ナラタージュ☆☆☆
 
 
■第17回(2004年)
受賞作熊谷達也邂逅の森
 
候補作品乙一ZOO☆☆☆☆☆
横山秀夫クライマーズ・ハイ
古処誠二接近
梨木香歩家守綺譚
 
 
■第16回(2003年)
受賞作京極夏彦覘き小平次
 
候補作品古処誠二ルール
荻原浩コールドゲーム☆☆☆☆
佐藤多佳子黄色い目の魚
横山秀夫第三の時効
宇江佐真理あやめ横丁の人々
 
 
■第15回(2002年)
受賞作吉田修一パレード 江國香織泳ぐのに、安全でも
適切でもありません
☆☆
 
候補作品馳星周ダーク・ムーン
宇月原晴明聚楽 太閤の錬金窟
諸田玲子源内狂恋
 
 
■第14回(2001年)
受賞作乙川優三郎五年の梅 中山可穂白い薔薇の淵まで
 
候補作品恩田陸ライオンハート☆☆
白川道天国への階段
 
 


本屋大賞


これまでのほかの文学賞とは違い、作家・編集者ではなく、
本屋さんで働く書店員の方たちの投票によって選ばれる文学賞。

基本的に毎年1年間に出版されたものの中から選ばれ、翌年4月に発表。

個人的には・・・
毎年、発表を楽しみにしている賞の1つ。
受賞作品はもちろん、上位作品は純粋に「おもしろい」と思える作品が多いです。
人気投票がすべていいというわけではありませんが、さすが本屋さんと感心してしまいます。

本屋大賞公式サイト


歴代受賞作品   ※クリックすると、レビューページへ(星は個人的5つ星)

■第4回(2007年)
大賞佐藤多佳子一瞬の風になれ
 
2位森見登美彦夜は短し歩けよ乙女
3位三浦しをん風が強く吹いている
4位伊坂幸太郎終末のフール
5位有川浩図書館戦争☆☆☆☆
6位万城目学鴨川ホルモー
7位小川洋子ミーナの行進
8位劇団ひとり陰日向に咲く
9位三崎亜記失われた町
10位宮部みゆき名もなき毒
 
 
■第3回(2006年)
大賞リリー・フランキー東京タワー
オカンとボクと、時々、オトン
 
2位奥田英朗サウスバウンド☆☆☆☆
3位伊坂幸太郎死神の精度☆☆☆☆☆
4位東野圭吾容疑者Xの献身☆☆☆☆☆
5位重松清その日のまえに☆☆☆☆
6位島本理生ナラタージュ☆☆☆
7位町田康告白
8位古川日出男ベルカ、吠えないのか?☆☆
9位桂望実県庁の星☆☆☆☆
10位西加奈子さくら☆☆☆
11位伊坂幸太郎魔王☆☆☆
 
 
■第2回(2005年)
大賞恩田陸夜のピクニック☆☆☆☆
 
2位荻原浩明日の記憶☆☆☆☆
3位梨木香歩家守綺譚
4位絲山秋子袋小路の男
5位伊坂幸太郎チルドレン☆☆☆☆☆
6位角田光代対岸の彼女☆☆☆☆☆
7位雫井脩介犯人に告ぐ
8位飯嶋和一黄金旅風
9位三浦しをん私が語りはじめた彼は
10位市川拓司そのときは彼によろしく
 
 
■第1回(2004年)
大賞小川洋子博士の愛した数式☆☆☆☆
 
2位横山秀夫クライマーズ・ハイ
3位伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー☆☆☆☆
4位森絵都永遠の出口
5位伊坂幸太郎重力ピエロ☆☆☆
6位石田衣良4TEEN☆☆☆☆
7位よしもとばななデッドエンドの思い出
8位福井晴敏終戦のローレライ
9位京極夏彦陰摩羅鬼の瑕
10位矢作俊彦ららら科學の子