明日の記憶 荻原浩

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闘病小説。
第18回(平成17年)山本周五郎賞・受賞作品。

主人公は、今年50になったばかりの広告代理店勤務のサラリーマン。
年を取り、物忘れがひどくなってきた・・・と思っていたある日、
医者から「若年性アルツハイマー」と診断される。

父親もアルツハイマーだったため、不治の病であり、ただ”進行を食い止める”ことしかできないことを
本人はよく知っていた。
必死の抵抗を試みるが、徐々に記憶が失われていく。


この作品が悲しいところは、主人公のサラリーマンの言葉で書かれているということ。

強気になったり、弱気になったり、自暴自棄になったりする気持ちが書かれていて、
しかし一方では、(最近の記憶から失われていくため)同じ言葉が何回か登場し、
病気が進行していく恐怖を、読んでいる僕らも感じるようになります。

そして、この病気に対した時の周りの人間の反応、さらに家族の苦悩も描かれています。
ただただ悲しく、そして健康というものについて考えさせられる一冊です。


個人的5つ星:☆☆☆☆


■映画・・・2006.5公開。監督:堤幸彦。出演:渡辺謙、樋口可南子など。

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