死日記 桂望実

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ヒューマンドラマ小説とでも言うんでしょうか。
タイトルはインパクトがありますが、ホラー系ではありません。
桂望実さんのデビュー作で、エクスナレッジ社企画「作家への道!」の優秀賞受賞作品です。

この作品の一番の特徴は、タイトルにもあるとおり、
中学3年生の男の子の「日記」がベースになっています。

その日記の間に、刑事と女性の取調べの会話が入っていますが、
最初は少年の日記と、この取調べとの関係性はわかりません。
しかし、物語を読んでいくに従って、どういう意味があるのかわかってきます。

この少年の家は、1年ほど前に父親が交通事故で亡くなり母子家庭。
この父親は暴力亭主で、いつも母親を殴っていたので、
少年はこれで、平和な日々が来ると思っていました。
が、そこに現れたのが1人のロクでもない男。
母親は、その男に入れあげ、息子をほったらかしにして、男に貢いでしまいます。

少年はそんな母親を恨むことも無く、前向きに生き、
母親を愛する気持ちを日記に綴っていきます。


とにかく、少年のひたむきな姿に心を打たれる作品。
切なさに溢れていますが、どんな人にでもオススメできる一冊です。


個人的5つ星:☆☆☆☆☆


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