この作品の中古本をチェックする(BOOKOFF)
第1回(2004年)本屋大賞受賞作品。
主人公は、ホームヘルパーをしているシングルマザー。
彼女が新たなに派遣された先は、1人で暮らす元数学教授の家だった。
彼は、かつて交通事故に会い、それから80分しか記憶を保つことができない体になった。
80分より以前の記憶はすっかり抜けてしまう・・・。
そんな彼の家を訪ねているうちに、彼の強い勧めで小学生の息子をこの家に連れてくることに。
子供が大好きな彼は、息子に数字のおもしろさを教えていたが、息子もまた彼を慕うようになっていく。
ほのぼのした気持ちになれる一冊。
ベストセラーになったこともあり、裏表紙には「あまりにも悲しく暖かい、奇跡の愛の物語」などと
書かれていますが、そういった話を期待して読まないほうがいいと思います。
よく、ベストセラーになった有名な作品は、「どれだけおもしろいんだろう」と期待するあまり、
なんか、おもしろく感じなくなってしまうということがありますが、
この本も、そこまで「感動したい!」とか「衝撃を受けたい!」と思わずに、
なーんとなく読めば、心に残るものがあるでしょう。
決して、号泣できるとか、すごい結末が待っているとか、そういう類の作品じゃありません。
読んでいるうちに、優しい教授のセリフや息子の行動に、心がじんわりと暖かくなる。
そういう物語です。
個人的5つ星:☆☆☆☆
■映画・・・2006.1公開。監督:小泉堯史。出演:寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆など。
■マンガ・・・2006.2発売。作画:くりた陸。