1ポンドの悲しみ 石田衣良

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「スローグッドバイ」に続く、恋愛短編集。

この前の「スローグッドバイ」。この後の「愛がいない部屋」と比べても、
個人的に僕は一番この作品集が好きです。

設定に少しヒネリがある作品が多く、それが最後に活きています。
なので、どうなるんだろうとワクワクしながら読むことができました。

すべてのテーマは、30代の恋愛。どちらかといえば、女性が主となっています。

恋愛や結婚、仕事といった、色んな要素が絡み合う、30代の恋愛。
もちろん、10代・20代でも楽しく読めると思いますが、30代以上の人に読んで欲しいと思います。


「ふたりの名前」
同棲中のカップル。彼らには、どんなものにも所有権をはっきりさせるために名前を書いていた。
そんな2人の家に、子猫がやってくる。

「誰かのウェディング」
とある男性が友人の結婚式で出会った、1人のウェディングプランナー。
彼女の口から、意外な事実を知る。

「十一月のつぼみ」
結婚して7年目の主婦。彼女は花屋さんで働いていた。
そこに、毎週花束を買いに来る男性が現れた。

「声を探しに」
33歳の経理の女性。ここ数年、恋愛とは離れていた。
そんな彼女がある日突然声が出なくなってしまった。

「昔のボーイフレンド」
営業で働く30代半ばの女性。
彼女がふと思い出すのは、6年付き合ったモト彼だった。

「スローガール」
ずっと自由でいたいと、バーに一晩だけの関係を求めて足を運ぶ33歳の男性。
彼がある日、バーで出会ったのは、言葉をゆっくりとしか話せない女性だった。

「1ポンドの悲しみ」
遠距離恋愛をしている30代のカップル。
1ヶ月に1度しか会えない彼らは、1日だけ深くつながっていく。

「デートは本屋で」
本が好きな人としか恋愛できない30代の女性。
彼女は久しぶりに本が好きな男性と出会うことができた。

「秋の終わりの二週間」
33歳の妻と、49歳の妻。
先に誕生日を迎える妻と15歳差になる2週間を、夫は心待ちにしていた。

「スターティング・オーバー」
元々同僚だった2人の女性と1人の男性が30代になって久しぶりに再会した。
そのうち1人はこの1年、恋愛断ちをしていたという。


「スローガール」がなんか心が暖かくなって個人的に好きですね。
短編なので、少しずつ本を読む人にもオススメです。


個人的5つ星:☆☆☆☆


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